石狩川の上流から下流まで

   札幌西高等学校 教諭 佐久間直樹
   札幌拓北高等学校 教諭 濱田哲也


このコンテンツでは、石狩川の上流から下流までの様子を、
3DのCGアニメーション写真集によって紹介します。
あなたも石狩川の上空を飛んで川下り体験をしてみませんか?

3D CGアニメ(53秒 4.6MB WMP形式)
国土交通省国土地理院50mメッシュ標高データ使用
カシミール3Dにより制作

上流から下流までの写真集


  大雪高原温泉は、石狩川の上流にある支流のひとつヤンペタップ川の上流部にある温泉です。大雪山のすぐ隣です。

 3万年前頃、大雪山の火山群中央部での噴火によって発生した火砕流が谷を埋め、火砕流堆積物となって固まったのが層雲峡溶結凝灰岩です。ここではこれを柱状節理として見ることができます。

 層雲峡はこの溶結凝灰岩がさらに石狩川本流の浸食によってできた峡谷です。

 旭川市は上川盆地に位置し、人口約36万人で、北海道で2番目に人口が多い市です。 
 石狩川は旭川市内で牛朱別川、美瑛川と合流し、神居古潭へと流れていきます。

 神居古潭を過ぎて、石狩平野に出た石狩川は、かつては氾濫源を大きく蛇行して流れ、土砂を堆積して自然堤防をつくる一方、多くの三日月湖を出現させました。
 現在では蛇行部分が直線化されています。

 石狩川は札幌市の北の石狩市で石狩湾に注いでいますが、3万年前までは、江別から千歳を通って苫小牧で太平洋の方へ流れていました。しかし支笏カルデラが形成された時流れ出た火砕流堆積物が谷をせき止め、石狩川は流路を変えて石狩湾へと出口を求めたのです。

  参考文献:日本の自然 地域編1 北海道 (岩波書店)